開校記念日に寄せて 10月1日(木)は、本校の開校記念日です。開校記念日は、みなさんも知っているように学校の誕生日のことを言います。私たちは誕生日を祝ってもらうたびに人としての自覚を高め、自分の過去を振り返ったり、あるいはまた、現在の自分を深く見つめ、自分の将来を考えたりします。人間個人にとって誕生日とはそういう記念すべき日ですが、開校記念日もまた学校にとっては同じような意味を持っています。これを機に本校の歴史(沿革)や伝統について考え、みなさんが今、札幌稲雲高等学校の生徒として、どのような学校生活を送ることが大切なのかを考えて欲しいと思います。
稲雲高校の誕生について 昭和58年10月1日、仮称「北海道札幌西区第三高等学校」開校準備室が開設され、本校の歴史が始まりました。
校名の由来は、同年12月、当時の横路北海道知事により、手稲山の緑豊かな自然に囲まれ、札幌の西部から都心、さらに遠く石狩湾から増毛連峰まで一望できる丘陵地に校地を得て、手稲の稲をとり、山すそに広がる地域の広さと、希望を象徴する雲を組み合わせて、この校名が冠せられました。
校章は、全体の形は北海道の樹木として指定されているエゾ松の緑濃き若葉であり、三枚の葉は校訓の「賢く、強く、優しく」をあらわし、中心の円形は「真心」を象徴しています。内側の雲は手稲地区の広さと希望をあらわし、青年が志をもって前進することを期待したものです。
校旗のダークグリーン(スクールカラー)の色調は手稲山の落ち着いた自然の緑の色であり、希望をもって若々しく前進する青年の姿を象徴したものです。
校訓は、 真心 「賢く、強く、優しく」
真心・・・誠の心、いつわりのない心、真実の心、心ある思いやりのある心
人間の普遍の原理
賢く・・・賢明なこと、知恵、かしこいこと、利口なこと
<勉学に励むこと>
強く・・・心と体を丈夫にすること、丈夫であること
<強い心と体を鍛えること>
優しく・・やさしく、思いやりのあること
<他人に思いやりがあること>
これらの思いが詰まった校舎に第一期生が入学(昭和59年4月9日)、
そのときの入学生代表が
「ただいまここに私達271名は札幌稲雲高等学校に入学を許可されました。
この学校を志望して入学できた喜びはとてもことばにはあらわすことができません。
これからは本校第一期生としての自覚を持ち、諸先生の教えを守り、立派な伝統を築くとともに、勉学に生活に自己をみがき大きく豊かな人間になるよう努力することを 誓います」と力強く宣誓されたそうです。
この言葉から稲雲高校の生徒の歴史が始まりました。
開校当時から、幾多の困難なことを克服してきた先輩諸氏のおかげで、現在の稲雲高校があることを忘れることなく、皆さんもその歴史を作る一員となり、自己実現に努めてくれることを願います。